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自費の治療をする意味

医学背景
1970年代に入り、医学はそれまでの経験医学から理論医学への大変換が行われてきている。麻酔科で言うと、経験麻酔から理論麻酔に高度発展した。各領域の医学は、生体メカニズム解明と根拠証明に取り組み、その領域の臨床医学が理論医学として更なる発展をし続けている。
その大変革の医療の世界において、『歯科医療はどうか』は?疑問符がつく。
鑑別診断が医療の基本にないことも同じ土壌ゆえであろう。この領域では、病気に対する原因の究明や治療法の工夫が無く、昔から全く変わらない考え方が支配している、昔からのやり方を維持するだけの処置(歯科は医療ではなく、処置といわれることが多い)に終始している、歴史的に外から見える範囲の医療になってしまうことが医学的に取り組む基盤を阻んでいるのであろう。
EBMの伴わない医学医療は当然実施されることはない。単純な経験と感に頼ったマニュアル医療の淘汰であろう。マニュアル化は医療の普遍性の追求の一局面であるが、反面では『 個人 』を無視することになる。個々に対応した個別化医療・オーダーメイド医療こそ医学の目指すところであろう。
医学医療の方向性
医学には、根源的に重大な分岐点がある。
西洋医学は対処療法の医学であるとされる。医学医療にどのように取り組むかであるが、西洋医学は病気を出口から診た医療であり対処療法になりやすい。一方、病気を入口から診た医療は病気の出来方(病気の原因:病因)から治療をすすめる原因から治す医療であり、東洋医学的であり、予防医学でもある。
生体のホメオスターシス
生体のホメオスターシスを取り戻すのが医療であり、自然治癒力を導き出すのが医学の真髄である。単純にマニュアル化して量産する医療は飽くまでも六割の医療であろう。原因医療をなさずして、個別化された個々人の疾患に対応する真の医療になるのであろうか。否である。
保険医療と自費医療
罹患者数が、医科の他の領域に比べどの国でも圧倒的に多く国民病とか 文明病とか称される疾患群の医療には国が負担しきれない、社会保険でも負担しきれないという認識が支配的である。
それゆえに、多すぎる罹患者の治療法として保険医療が適応とされるのは廉価な医療が当然多くなる。更には、医療費の高騰削減の政治的大合唱から医療の質が劣化しつづけることも自明の理であるが、そのような警鐘は、聖域化されている医学医療に起こっているはずは無いと盲目的に定義されてしまっている。資本主義体制下の医療では、基本的に高度の医療を受けるにはそれだけの医療費がかかるのを負担しなければならない。
医療機関を維持することも出来ないような劣悪な低額保険医療規定では高度の質の高い医療を推進できないのである。医療全体では、医科保険規定と異なる歯科保険規定によって、かなり治療単価が低すぎるために高度の高質の医療は実施困難であることが歯科110番などの社会問題視される事態を生むのである。医療行政の誤りである。本当の医療福祉国家は日本に根ざすことが出来るのでしょうか?
自費診療は、このような保険医療制度のなかで、高度の医療と高質の医療を支える現実的な対応なのである。健康診断や疾患のスクリーニング検査が保険適応になっていないことも同じ理由による。病名がついて初めて保険医療が開始されるのである。病名がつかなければ保険医療ができないのである。
生体のホメオスターシスを回復させる真の医療医学が保険医療規定で認める範囲が保健医療であり、自費負担の医療は高度の高質の医療を補完する手段であることを正しく認識理解しなければならない。そして、その高度高質の医療にはEBMの根拠証明があるのである。